あなたの素晴らしい施工事例、Webサイトでその魅力を100%伝えきれていますか?
「写真は綺麗なのに、なぜかサイトに載せるとありきたりに見えてしまう…」
「作品の背景にあるストーリーや、デザインのこだわりを伝えきれていない…」
もしそう感じているなら、WordPressテーマ「CANON」が持つ、ある特別な機能がその悩みを解決するかもしれません。
この記事では、CANONのポテンシャルを最大限に引き出し、あなたの施工事例を単なる写真集から「クライアントの心を動かす物語」へと変える、具体的な応用テクニックを解説します。この方法を知れば、あなたの公式サイトが競合と一線を画す理由が、きっとご理解いただけるはずです。
すべては「客室」を「施工事例」と読み替えることから
このテクニックの核となるのは、たった一つ、しかし非常に強力な「発想の転換」です。
それは、CANONに標準搭載されている「客室」という投稿機能を、そっくりそのまま「施工事例」として活用する、というアイデアです。
「客室」機能は本来、ホテルの部屋の魅力(美しい写真、詳細なスペック、リッチな説明文)を伝えるために、細部まで作り込まれています。これは、私たちデザイナーが「施工事例」で伝えたいことと、本質的に全く同じです。
この“読み替え”こそが、あなたのポートフォリオサイトを、凡庸なギャラリーサイトから脱却させる鍵なのです。
【実践】施工事例の登録手順(項目読み替えマップ)
それでは、具体的にどのように登録していくのか、WordPressの管理画面を操作するイメージで見ていきましょう。
CANONを導入すると、管理画面の左メニューに「客室」という新しい項目が現れます。ここから「客室」→「新規追加」と進み、登録画面を開いてください。
ここからが本番です。表示される各項目を、以下のように「施工事例」の項目として読み替えながら入力していきましょう。
基本項目:事例の顔となるタイトルとコンセプト
- 元の項目名:「客室名(タイトル)」
- 読み替え後 → 「施工事例名」
- ここに、あなたの作品の魅力を一言で表すタイトルを入力します。(例:『光と風が抜ける、家族と育つ家』)
- 元の項目名:「本文入力エリア」
- 読み替え後 → 「デザインコンセプト・ストーリー」
- ここが、あなたのデザインに込めた想いを語る場所です。クライアントの要望、デザインでこだわったポイント、空間の物語などを、存分に記述してください。
ギャラリー:作品の魅力を伝える写真たち
- 元の項目名:「ギャラリー」
- 読み替え後 → 「施工写真ギャラリー」
- 「画像を追加」ボタンから、あなたが撮影したこだわりの施工写真を複数枚アップロードします。リビング、キッチン、細部のディテールなど、様々な角度からの写真を登録することで、訪問者はまるでその空間を内覧しているかのような体験を得られるでしょう。
詳細情報:信頼性を高めるスペック表
ここが特に強力な部分です。「客室」機能には、スペックを整理して表示するための専用の入力欄が用意されています。
- 元の項目名:「詳細情報」
- 読み替え後 → 「物件データ」
- 「定員」→「物件種別」(例:マンションリノベーション)
- 「広さ」→「延床面積」(例:120㎡)
- 「ベッド」→「築年数」(例:築15年)
- …といった具合に、あなたの業種に合わせて項目名を自由に変更し、情報を入力できます。
- 元の項目名:「宿泊料金」
- 読み替え後 → 「参考価格帯」
- ここにプロジェクトの概算費用(例:約1,500万円)を入力することで、未来のクライアントにとって非常に有益な情報となります。
このように各項目を埋めるだけで、専門知識がなくても、情報が美しく整理されたスペック表が自動で作成されます。
完成イメージ:それは、単なる記録ではない「物語」
上記の手順で登録を終え、ページを公開すると、あなたのサイトにはどのようなページが完成するのでしょうか。
訪問者が目にするのは、単に写真が並んだだけのページではありません。
まず、美しいメインビジュアルと事例タイトルが目に飛び込み、一瞬で心を掴まれます。スクロールすると、あなたが綴ったデザインの物語が展開され、作品への共感を呼びます。さらにその下には、整理された物件データが信頼性を裏付け、最後に多角的な写真ギャラリーが、その空間の魅力を余すところなく伝えます。
これは、あなたの作品一つひとつが持つ背景やストーリーを、訪問者に深く、そして正確に伝えるための、リッチな「作品紹介ページ」なのです。
まとめ:あなたの作品の価値を、正しく伝えるために
TCD「CANON」の「客室」機能は、私たちデザイナーにとって、まさに「宝の山」と言えるでしょう。
この応用的な活用法によって、あなたの施工事例は、単なる記録写真から、未来のクライアントの心を動かす強力な営業ツールへと昇華します。あなたの作品が持つ本来の価値を、Webサイト上で最大限に伝えるために、これほど最適な機能は他にありません。
さあ、あなたの手で、作品が最も輝くポートフォリオサイトを構築しましょう。
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